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デアゴスティーニ ラリーカーコレクション購入【三菱・ランサーWRC(2005)】 [デアゴスティーニ]

 デアゴスティーニ 『隔週刊 ラリーカーコレクション』の第7号を購入しました。
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 このシリーズ、第2号のランチア・ストラトスを含め、5号・6号のランチアも良い物に出会えず、購入できておりません。 決してランチアが嫌いなわけではないのですが、自分なりに良い物が見つかれば購入しようと思っております。

 第7号である今回の付属モデル(IXO製)は「三菱・ランサーWRC(2005)」となります。 第4号の「三菱・ランサーエボリューションⅥ(1999)」でも書いたのですが、三菱がグループAにこだわり続けた結果、他メーカーとの差が広がり急遽WRC規定を取り入れたものの復調することなく、2001年と2002年は散々な結果のみが残ってしまいました。 三菱は復活する為に2003年は参戦を休止し、「ランサーエボリューションWRC」ではなく、「ランサーWRC」としてマシン開発を行い2004年に復帰。 しかしトラブルが続き熟成も進まない事とダイムラーが資本を引き上げる等の問題もあり、第10戦を終えた時点で残り6戦をキャンセルすることになりました。

 2004年モデルはWRC規定のマシンを製作する為、ランサーセディアのボディをベースとしており、2003年から開発期間が1年しかない為にシンプルな構造が最優先となりました。 この時期、アクティブデフが禁止されるとの噂もあり、パッシブ式に変更され電気制御装置も極力取り外される事になりました。 山海堂より出版されている稲垣秋介著の「三菱ラリーカーの軌跡」ではコルト1000FからランサーWRCまでの内容が書かれており、WRC2004を開発する上で、4G6型エンジンにライバルのターボチャージャーを装着しテストをしてみたところ、三菱が2001年で採用したターボチャージャーと違い低速トルクが大きくマッチングとなっていた事が判明。 市販車のランサーエボリューションで用いられていた手法であるが、他メーカーはグループAで強かった三菱のラリーカーの特性を研究していた証であったと書かれています。 またWRC2004ではエンジンがより低速よりトルクを出す事が出来た為、トランスミッションを6速から5速に変更し小型化と軽量化に貢献。 ミッション数が減る事により、シフトチェンジを減らす事で加速性能を向上させる狙いもありました。 紆余曲折を経て2003年10月にに完成したランサーWRC2004、結果については上記の通りトラブル続きとなり、シーズン途中で撤退となりました。

 2005年モデルは、この2004年モデルを進化させたマシンとなりますが、新しい規定に合わせボディ幅を拡大しサスペンションのジオメトリーの変更、セミオートマティックのギアボックスを採用しセンターデフのみアクティブに変更されました。 ボディ形状は空力特性を狙った2004年モデルで他チームよりクレームがつくことがあり、少し落ち着いた物になりました。 この年は開幕戦で表彰台に上がり、トップ5に入るイベントも増え最終戦では2位となり、優勝まであと一歩となりました。 しかしシーズン終了後の2005年12月に三菱は経営建て直しの為に撤退を発表しワークス活動終了となりました。

 2005年、ラリージャパンでは3台のランサーWRCを参戦させた三菱ですが、実際の車体を見た時の感想は、「カッコイイ」の一言でした。 なぜかビデオは見つかっても写真が見つからず、載せれないのが残念。 見つかれば追記で載せたいと思います。

 今回のモデルは2005年「三菱・ランサーWRC2005」のスウェディッシュラリーを再現しております。 今回、デアゴのラリーカーシリーズで期待していたモデルだけに、出るだけで嬉しいですが、見た目もなかなかどうして良い感じだと思います。 写真が下手で分かりにくいのですが、スノーラリーですのでタイヤが極端に細いです。 太いタイヤだと雪を走る際に抵抗になってしまいます。 そのためタイヤは細いのですが、スパイクが打ってあるので、きちんと雪道を捉えて走る事が出来る様になっています。

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 赤を基調に銀・黒を入れたカラーリング、メリハリがあって私は好きです。 カーナンバー9のドライバーはフィンランド人のハリ・ロバンペラ車です。 この年はロバンペラの他にイタリア人のジジ・ガリ、フランス人のジル・パニッツィの3人体制で挑み、イベントによってドライバーを変えておりました。

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 フロントから見た印象は2004年型と余り変わらないですが、車幅を規定一杯にする為に30mm拡大されています。バンパーの開口部の奥にはラジエーターとインタークーラーがあるのですが、真っ黒に塗られたままなので、ここはシルバー系のドライブラシを施して、存在感を出そうと思います。

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 ランサーWRCと言えば、この独特なリアスポイラーの形状。 リアウインドウに近い場所に装着されており、トランクは開くのかと思いますが、後方へスライドしながら持ち上がる形状になってます。 ちなみにジジ・ガリはワイドなドリフト走行が多く(本人曰く、ドリフト走行が大好きとの事)リアバンパーをよく落とす為、ボディにもナンバーが書かれています。 私もリアバンパーが外れ、ボディーに直接ナンバーが書かれているのをラリージャパンで見ました。 ジジではなくロバンペラでしたが....

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 上から見ると、やはり長い感じがします。

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 ランサーWRCを思う時、フェンダーの張り出し部分の印象が強いです。 WRC2004ではタイヤ後半部分が削られており、空力を考えたデザインでいたが、クレームが付きWRC2005では少し落ち着いたデザインになりました。

 今回のRALLY WORLDはフライング・フィンの特集、表紙に出ているドライバーは私の大好きな「アリ・バタネン」と「ユハ・カンクネン」の二人、HISTORY OF RALLIESは世界ラリー選手権(1)としてフランス軍団がWRCを席巻との内容でした。 こちらの記事も面白く、今回はすべて私好みの内容でした。
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