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忘れる前に残しておこう....WRCラリージャパンの思い出〈2008〉その③ [レース関係]

 その①その②と書いてきた2008年のラリージャパン観戦。 

 書き始めてみると、「忘れてしまっている事が多いな~」と思いました。 ラリーの観戦自体はそこそこ覚えておりますが、それ以外の観光などについての記憶は、日々薄くなっていきます.... 前日はシェイクダウンにセレモニアルスタートを観ておりました。 夜は札幌の街へ.... 美味しいものを食べてばかりで、充実しすぎている感じです。

 札幌入りして三日目、10月31日となり、いよいよラリー競技が始まりました!! 帯広時代もありましたが、初日は1人でサービスパークへ行き、スタートしていくマシン達へ応援です。 午前8時のスタートに合わせてですが、前日の夜が遅かった為、到着が午前8時丁度となりました。 アブナイ、アブナイ.....

 ラリー競技は、大きく分けて2つの区間があります。 まずは一般公道を移動し、各SSへ向かうリエゾン区間と言われる物。 もう1つが、閉鎖された区間を走り、タイムを計測するSS区間。 けっしてSSだけが競技ではなく、ステージ間を移動するリエゾンにも時間の規定がありますので、一般の車に混じり移動している時でも気は抜けません。 またラリーカーだからと言って、スピードを出して走って良い訳ではありません。 

 余りにも交通法を無視すると、世界チャンピオンであっても切符を切られます!!

 SSの観戦以外の楽しみ方は、リエゾン区間での観戦(応援)です。 一般の道ですので、当然お金は掛かりません。 また自分が車を運転していると、横にWRカーが並んでくる事もあり、ビビリます。

 そんな事を考えながら札幌ドームの出口へ移動しておりましたが、カメラの準備を行っていると最初の車がやって来てしまいました。 現れたのはシトロエンのセバスチャン・ロウブ。 写真を撮る事が出来ず、手を振りながら見送る事しか出来ませんでした....

 「いきなり失敗した、次までにカメラを出さないと....」と少し焦りながら、カメラとビデオの準備をしておりました。

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 スタートは2分間隔だったと思いますが、撮影位置を考えている間にシトロエンのダニエル・ソルドが走り去っていきました。
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 2007年のラリージャパン勝者である、フォードのミッコ・ヒルボネン。 札幌に移っても連覇に向け闘志を燃やしておりました。
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 速さはあるのですが、なかなか結果に結びつかない、スバルのクリス・アトキンソン。 2005年のラリージャパン、最初にサインをもらったのがアトキンソンでした。 
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 気合十分!! と言った感じでSSへ向かうフォードのヤリ- マティ・ラトバラ。
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 スバルのエースであるぺターソルベルグにとっても、スバルの母国日本での勝利を信じ出発して行きました。
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 豪快な走りでファンも多い、フォードのヘニング・ソルベルグ。 少しでも上位を目指しSSへ向かいました。
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 久しぶりにフォードに戻ったベルギー人ドライバーのフランソワ・デュバル。 彼も一発の速さがありますが、安定性が無く、なかなか上位へ行けないドライバーの1人です。
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 ずば抜けて速くも無く、安定性がある訳でも無い、しかしながらソコソコ走れるドライバーであるフォードのマシュー・ウィルソン。 親父はフォードのワークスをやりくりする元WRCドライバーでMスポーツ代表のマルコム・ウィルソン。 親の七光りを早く払拭したいだろう....
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 見た目は怖そうな顔ですが、挨拶すると気さくな人だった、フォードのフェデリコ・ヴィラグラ。
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 走りに注目していた、シトロエンのコンラッド・ローテンバッハ。 スズキのガルデマイスターと同じく、初心者マークを付けての走行でしたが、結構話題になっていましたね。
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 参戦初年度、母国イベントを迎えたスズキですが、1台でも上を目指しベテランであるトニ・ガルデマイスターがスタートして行きました。
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 JWRCのタイトルを獲得し、WRCへステップアップしたスズキのP-G・アンダーソン。 

 トップカテゴリーのスタートを見届けた後、しばらくは下位クラスのスタートも見届けホテルへ戻る事になしました。 この日は昼のサービスの見学と札幌ドームで開催されるスーパーSSを観戦する為、準備をしなければなりません。 急いで地下鉄で札幌へ戻り家族と合流する事になりました。 しかし、ギリギリまでスタートを見ていた為、ホテルへ到着した直後に出発となりました。

 そして札幌ドームに到着、各SSのタイムや順位が貼りだされており、一通り確認。 各チームのテントを回った後、マシン達が集まるタイムコントロールの側へ行きました。 しばらく待っていると、SSを走り終えて昼のサービスを受ける為、一台、また一台と戻ってきました!! 

 ラリー競技は、初日のスタートから最終日のゴールまで、細かく時間が決められております。 その為、昼のサービスも各マシンごとに開始時間と終了時間が決められている為、一箇所に集められサービスに入る時間を待っております。 この時、ドライバー同士での情報交換を行ったりしておりました。 

 そして昼のサービス開始となり、1台ずつコントロールを通過して行きます。 サービスの時間は30分と決められており、時間をオーバーしてしまうとペナルティとなります。 SSで破損しても、サービスにて修復可能なのですが、限られた時間で作業を行わなければならない為、メカニック達の腕の見せ所です。 私はコントロールを通過するマシン達を見学し、義兄は各チームのテント回る為、分かれることになりました。
 
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 朝のスタートに間に合わなかったシトロエンのロウブ、安定した走りで午前を終えたみたいです。
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 攻めの走りしたと思われるフォードのヒルボネン、フロントにクラックが入っておりますので、どこかのSSでヒットしたと思われます。
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 ダニエル・ソルドも無難に午前を終えた感じでした。
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 母国イベントで気合が入っているスバルですが、苦戦を感じるクリス・アトキンソン。
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 ヤリーマティ・ラトバラも午前は様子見といった感じです。
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 初開催の2004年以降、ラリージャパンでは結果が出ないペター・ソルベルグ。 どんな時にもファンの応援に対して手を振るペター。 人気の高さが分かりますね。
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 時には繊細さも欲しいヘニング・ソルベルグですが、弟のペターと同じく豪快な走りを期待しております。
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 紆余曲折を経て、フォードに戻ったフランソワ・デュバル。 速さもありますが、その分ミスも多いドライバーです。 運転中に舌をペロペロと動かしている為、「ペロペロ君」とあだ名を付いています。
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 いつも平均点ラインのマシュー・ウィルソン。 ごく稀に速さを魅せる事がありますが、宝くじ的な感じです。
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  物静かな風貌のフェデリコ・ヴィラグラ、元々速さがあるドライバーですので、上位陣に何かがあった時には面白い事になりそうです。
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 才能があり、タイミングが良ければ大活躍できたはずのトニ・ガルデマイスター。 スズキでもその頑張っておりますが、なかなか熟成が進まないマシンに手を焼いておりました。 とても人当たりが良いドライバーです。
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 P-G・アンダーソンはJWRCで活躍し、2度のタイトルを獲得。 スズキのWRC参戦に合わせステップアップした訳ですが、マシンの熟成不足もありアンダーソンには厳しいシーズンとなっています。 この日もマシンにトラブルが出ており、サービスに戻る際には押しがけでエンジンをかけておりました。

 全て規定の時間が決められておりますので、1秒でも時間は惜しいものです。 「とりあえずWRCクラスがサービスに来たね~」等と話しておりましたが、ふと気が付くと「あれ、シトロエンのローテンバッハが居ない?」となりました。 なんとSS1でデイ撤退でした.... 「やっぱり、免許は初心者だからかね~」なんて声が聞こえてきそうですね。

 ここでテントへ移動し、ビデオ中心で撮影しておりましたが、何枚か写真も撮っておりました。
 
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 スズキのテントでは、不具合のあるアンダーソンのマシンの問題解決を第一にしていると思います。 やっとWRCクラスへ参戦となり、多くのファンが訪れておりました。 私もその1人です....
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 一足先にサービスに入っているスバルですが、打ち合わせも終わったらしく、エースのペター・ソルベルグはファンサービス!! 丁寧にサインを行い、時には一緒に写真も撮っておりました。 他のチームでも行われるのですが、ペターのサービス旺盛ぶりは特別ですね。 
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 途切れる事が無く人だかりが出来ておりますが、長い時間ファンサービスを行い、時間となれば手を振りながらファンに挨拶しテントへ戻っていきました....
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 サービスを終えたマシン達、午後のSSへ向けて次々と出発しております。 ファンはマシンを追いかけながら最後まで声援を送っておりました。
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 ライトポッドを装着し午後のSSへ向かうスズキ、少しでも上位を目指し頑張って欲しい....

 毎回の事ですが、バタバタとした昼のサービスとなりました。 トップクラスは午後のSSに向けスタートして行きましたが、全88台が参戦した2008年のラリージャパン。 トップカテゴリーだけのつもりでしたが、PWRC以降のサービスも見続け、下のクラスもアットホームなサービス風景も良い物でした。

 夕方からは札幌ドームにてスーパーSSが行われるので、会場の近くにあるラーメン屋に行き昼食。 近くに家電量販店もあった為、カメラ用のCFカードやビデオテープ等を購入!! そのまま札幌ドームへ戻る途中、ガソリンスタンドにてシトロエンチームのバンが給油中でした。 なかなか見られない光景ですが、ラリーの事を知らずに給油へ来たお客さんがビックリしていた記憶があります。

 スーパーSSの模様は別途書こうと思います。
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desidesi

これは楽しそうなイベントですね。
北海道ならではでしょうね。今はもうないのかな?
国内で開催するラリーって、他にもあるのですか?
by desidesi (2015-08-25 16:48) 

みぃにゃん

スタンドに普通に給油なんてめったに見れませんねお祝いコメントありがとうございました。!
by みぃにゃん (2015-08-25 18:27) 

MINERVA

desidesi さん
ラリーはサーキットのレースと違い、アットホームな感じです。
今は世界戦であるラリージャパンは無くなってしまいましたが、帯広で開催されていた時代のコースなどを使用したアジア・パシフィック選手権であるラリー北海道が国内最大のイベントになります。
今年は9月開催ですが、十勝の収穫時期に合いますので、美味しいものが食べられますね。
国内ラリーは日本全国で開催され、今年は9戦行われます。
by MINERVA (2015-08-25 20:01) 

MINERVA

みぃにゃん さん
競技に参加する車は決められた燃料ですが、チームが持ち込んだバン等の車は、普通にガソリンスタンドで給油しておりました。
ロッキー君のレポート、良いレポートであると信じておりますよ!!

by MINERVA (2015-08-25 20:05) 

ロートレー

こんにちは
十勝更別のスピードウエイは、閉鎖されたと聞いていましたが
イベントなどではまだ使われているのでしょうか
by ロートレー (2015-08-27 06:28) 

MINERVA

ロートレー さん
十勝でのラリージャパンでは、十勝川沿いの北愛国交流広場にサービスパークを設営し、イベントを行なっておりました。
現在の名称は十勝スピードウェイですが、立派に残っておりますよ。
ラリージャパンでは十勝スピードウェイは使用しませんが、オフィシャルの方々がラリーの運営に参加されていたと思います。
今でもラリー北海道で使用しております。

by MINERVA (2015-08-27 09:32) 

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