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虹を見て、「ウイニング・ザ・レインボー」と口ずさむ.... [マンガ]

 昨日の東京、不安定な天気となりましたが、予報通り日中は雨が降ったり雷が鳴ったりしておりました。

 夕方前には雨も上がり、空に広がる雲に夕日が当たっておりましたが、気が付くと空には大きな虹が掛かっておりました。 しかも、良く見ると何本かの虹が掛かっているように見えましたよ。
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 スマホの写真では分かりづらいのですが、虹の左側にも違う虹が掛かっており、肉眼では3本位の虹が存在している感じだったですよ~。

 「何本も虹が見られるなんて、綺麗なもんだな~」、そんな感じで虹を眺めておりましたが、普段よりも縦に伸びた虹を見て思わず出た言葉.... 「こんな虹を見ると、ウイニング・ザ・レインボーを思い出すね~」でした。 

 「ウイニング・ザ・レインボー」、この言葉を聞いてピンと来る方!! そう、アレですよ。

 車田正美先生の漫画「リングにかけろ」(通称:リンかけ)の中で、主人公である高嶺竜児が放った最後の必殺ブロー.... そう、その最後の必殺ブローが「ウイニング・ザ・レインボー」です。 (まあ、アッパーなんですけどね....) 「車田正美」と言えば、「聖闘士星矢」の方が人気・知名度共に高いと思いますが、私から上の世代の方々であれば絶対に「リングにかけろ」だと思います。 

 とっても人気がありましたので、お兄さんがいる友人宅へ行くと「リングにかけろ」全巻が揃っている事が多かった位です。 その後の「風魔の小次郎」も面白いのですが、終盤の流れがね.... そして、「男阪」は作風が馴染めず全く読んでいないのですが、途中で休載となり20年後に連載再開となり驚いた。 そして、「聖闘士星矢」の人気が爆発し漫画からアニメ化されまたね。

 「車田正美」の作品.... そうですね~、私が週刊少年ジャンプを購入していた時代ですので、「リングにかけろ」 ~ 「風魔の小次郎」 ~ 「聖闘士星矢」は読んでおりました。 その後、アニメになった「B'T-X」も好きだったな~。

 話が脱線しましたが、虹を見ながら思い出した「ウイニング・ザ・レインボー」、劇中での説明がそれっぽくて良いのですよ。 「リングにかけろ」25巻からの引用となりますが、試合中に剣崎のジムでマネージャーをしているキャサリンが剣崎順の弟である影道殉に説明しております。

 「はるか遠いマダガスカル島に伝わる虹の伝説・・・それは・・・ アフリカ大陸では東から西へ大陸を横断するほどの、信じられないくらい巨大な虹が出るそうです。 それを大陸の横にあるマダガスカル島で見ると、虹は気の遠くなるほど光り輝き天空高く真っ直ぐに屹立して見えると・・・・・・」
 「しかもその虹はひとつでなく無数に海から天空に向かって伸びているという! 人はその虹をウイニング・ザ・レインボーと呼ぶのだと!!」

 なんか凄そうな説明なんですが、状況はどうであれ竜児の放ったパンチはアッパーなんですけどね.... でも、ジャンプで読んだ時には、「スゲー、ウイニング・ザ・レインボーだって、とんでもねえパンチなんだろうな~!! 二発目では剣崎が天井近くまで飛んでったよ。」でした。 その後、お互いに最後の一発を打つ前の会話.... 子供の心には凄く響きましたよ。

 数々の必殺技と多くのキャラクターが登場する「リングにかけろ」、「聖闘士星矢」の比ではないと思います。

 最初は姉の菊と弟の竜児のボクシング漫画だったのですが、その後の展開が凄いのですね。 上京から都大会位までは、まあまあ普通だと思うのですが、「チャンピオンカーニバル」辺りから凄くなってきます。 「日米決戦」から「影道」の登場、「世界大会」でとんでもない奴らが出てきたと思ったら、「ギリシア十二神」ですからね。 既に現実離れをしておりましたが、「阿修羅」で更に驚き、永遠のライバルとなった高嶺竜児と剣崎順が行う世界タイトルマッチまで.... 25冊の単行本に「これでもか!!」と言う位に濃い内容でした。

 久々に虹を見て、「リングにかけろ」を読みたくなりましたよ。 読もうかな.... う~ん、25巻分を引っ張り出すのが大変かも.... でも、読みたい。 そうだ、今週末は三連休だった!! 
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今日は東京タワーで開催されている「藤子・F・不二雄展」へ行ってきた! [マンガ]

久々の東京タワー、展望台に上がるのは数年ぶりだろう……

藤子・F・不二雄展が開催されているのは知っていましたが、夏場は暑さと混雑で大変だろうと思い、涼しくなるまで待っておりました。
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東京タワーは改装工事中で作業用の足場等が組まれており、少し残念です。
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お昼を食べるため、タワーにあるフードコートでまずは昼食。 スカイツリーが出来ても東京タワーの人気は高く、観光客が多かったです。

そしてまずは屋上からなのですが、多分等身大と思われるドラえもんが至る所に設置されております。 東京タワーの中に80体ほど居るらしいのですが、開場に入ると55体のドラえもんが色々な道具を持って並んでいます。
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かなりの入場者数でなかなか全体を撮ることが出来ないですが、見ていて「あっ、これはあの話だ」とか「あんきパン欲しい~」等と話しながら見ておりました。

メインの会場は建物の中なので、階段を下りていきますが、途中の通路には飽きさせない為に「東京タワー」が登場しているシーンのページやイラストで演出しておりました。
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メイン会場に入るまでに15分~20分程待ちましたが、会場の4階は丸々イベント用になっており、トイレのマークにはあのキャラが.....
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メイン会場は、先生の愛蔵の品が展示されていたり、貴重な原稿が展示されております。 写真NGですので、大きくはオバQやドラえもん、パーマン等の誰もが知っている漫画の原稿が並べられていました。 「おーオバQは最初毛が多かったよな~」とか「やっぱりドラえもんって偉大だね、殆ど覚えているよ~」となり、「そう言えば、パーマンて元々バードマンじゃなくて、スーパーマンだったよな~、大人になったらスーパーマンで子供だから”スー"が抜けてパーマンだよね」とチョット怪しいかもしれないが昔の記憶が蘇ります。 「ジャングル黒べえ」を久々に見ました。 いい話だと思うんですけどね、「差別的な表現」とされ表からは一時NGになっておりましたが、黒べえは人間じゃないんですから、なんでもかんでも「差別」とされてしまった事が残念でなりません......

また途中では劇中のあのシーンになりきれる「セット」が造られており、長蛇の列になっていました。
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一通り観た後は、どこでも同じ物販ブースですが、買い物は最小にして会場を後にしました。 とても楽しいイベントですが、全ての原稿が本物ではなく、一部は印刷物だったのが少し残念だった.....
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この後は大展望台に行き数体飾ってあるドラえもん写真を撮り、日が落ちた東京の夜景を観てから帰ることになりました。
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帰りはすっかり夜になりましたが、夜の東京タワーはやはり綺麗だと思いました。
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今日は【手塚治虫×石ノ森章太郎 マンガのちから】展とすれ違い  [マンガ]

今日はお台場に行こうと思いましたが、「手塚治虫×石ノ森章太郎 マンガのちから」展が8日までの開催だったので、こちらへ行ってきました。

朝から外出して複数のイベントを行こうとも考えましたが、さすがに今日も暑く体力的に厳しいと思われましたので、お台場は来週以降に変更しました。

場所は東京都現代美術館で開催されております。
昨年、『特撮博物館 -ミニチュアで見る昭和平成の技』を10月に行きましたが、非常に混んでいた記憶があります。 開催終了近くはえらく混むので、今回は1週間前に行く事にしました。
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夕方近くの到着だったので、並ぶ事も無く入館する事が出来ました。 まずはチケット購入!
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特別展入り口近くには、今回の展覧会のパネルが設置されておりました。
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島村ジョー(009)とアトムのパネル、さすが009はカッコイイ! アトムもスカーフしていて、何気にコラボ。
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もう1つはサファイア王子とフランソワーズ(003)のパネル、初期の劇場版009ではジュディ・オングがフランソワーズの声を担当していましたね。 懐かしいな......

展覧はプロローグから始まって、1部~4部構成となっております。
第1部の「2人の出会い マンガの誕生」では、初期の原画や資料が展示してありました。 また松本零士先生が所蔵し今年見つかった未使用原稿の展示もあり、非常に興味深く、力強い原画を観ることが出来ました。 また伝説のアパート「トキワ荘」が会場内に再現されておりました。
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サイズは本物より小さいですが、良く造られております。 今さら説明は不要だと思いますが、数多くの先生方が住まわれていた「トキワ荘」、この次の順路では石ノ森先生の部屋と手塚先生の部屋が再現されており、石ノ森先生の部屋は長押の上にマッチ箱がたくさん並べられおり、本棚にはたくさんの書物がありました。 何となく非常に懐かしく、落ち着く空間だと思いました。 手塚先生の部屋は物も少なく綺麗に整頓されており、多分ラジオだと思いますが、棚の上に置いてあったのが印象的でした。 部屋の出入り口に店屋物の皿が置かれている所に「あ~やっぱり手塚先生も人だよな~」と思いました。

第2部「爆発するマンガ 時代への挑戦」と第3部「“ちから”の本質対決」では、数多くの作品からテーマにあったものを並べるように展示されております。 両先生共に原画を観ながら、思わず作品の中に吸い込まれてしまいそうになります。 本当に両先生共に作品から発せられる力は大きいと思いました。 感動の嵐です。

今回の展覧会で私が一番観たかった作品、「人造人間キカイダー」の原画です。 以前もブログに書きましたが、初めて泣いたマンガです。 極端な話になりますが、今回の展覧会は「人造人間キカイダー」の為だけに行ったと言っても過言ではありません。 あぶなく涙が出そうになりました......

実際には素晴らしい作品ばかりですので、どれを観ても感動の嵐。 たまたまですが、私が好きな回の話ばかりだったので、更に驚き......

先生の作品はここまでで、第4部は現代の作家先生たちが両先生に捧げるオマージュ作品の展示となっておりました。 数多くの先生方が作品を出されており、じっくり観賞し堪能致しました。
※第4部へ行くまでの間に、ももいろクローバーZと言われるグループとサイボーグ009のコラボパネルが展示されておりました。
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展示を観終わった後は物販ブースです、図録を含め結構な数の土産を買ったら、会計で目玉が出そうになりました......

とても充実した展覧会でしたが、行き帰りにはしっかり3DSですれ違い通信をしておりました。
来週はお台場だー!
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初めて読んで泣いたマンガ、【人造人間キカイダー】 [マンガ]

 最近は週刊・月刊などもを含め、ほとんどマンガを買わなくなってしまいました。

 現在は、昔好きだった「修羅の門」が連載再開となり、単行本が出るたびに買う位です。
以前は「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」を連載する為だけに発刊した「ガンダムエース」を創刊号から買っていました。 オリジン最終回まで買い続けましたが、終了後は購入を止めました。 他の作品が私には合わなかったので.....  そんな話は置いといて。

 「人造人間キカイダー」と言えば、特撮の作品が思い出されます。 石ノ森章太郎(1984年までは石森章太郎)原作の作品となりますが、特撮版とは若干設定が違います。 子供の頃、どうしても読みたかったマンガ版を探す為にお茶の水の本屋(実際は神保町)まで行った記憶があります。 購入できた時の喜びは今でも忘れる事が出来ません。

 主人公の名はジロー、世界的なロボット工学博士である光明寺博士が造った人造人間13体の1体。 自然破壊警備隊の一員であり、殺害され亡くなった息子を想い、「絶対に殺されない自然破壊警備隊」として作られた人造人間であるが、研究の援助を行っていたプロフェッサーギルの企みに気付き、光明寺博士は襲撃される直前に「ジェミニィ(良心回路)」を不完全なままジローに組み込み、起動させます。 敵との戦いの中で「おれはキカイだ!! み みろっ!! スイッチをいれれば・・・変形する!! おれはキカイだ!! きさまと同じ・・・キカイなんだ!!」と発した言葉に「キ キ キ キカイダー!?」となり、ジローの名前「キカイダー」となりました。

※以下の文章は、大雑把ではありますが結末までの内容を記載しております。

 物語はピノキオの絵本を幼い子供に読んでいるシーンから始まりますが、良心回路を組み込まれたジローの心の葛藤がテーマです。 人造人間としての葛藤、善・悪に対しての葛藤、不安定な状態ゆえ戦闘形態ではハーフチェンジにしかならず、醜い姿にしかならないジロー。 

 物語は進み、ギルに誘拐された光明寺博士を探しますが、サブロウと名乗る人物が現れます。 口笛でジローを狂わせる彼そこがさらわれた光明寺博士の脳を人質として組み込んだ「ハカイダー」でした。 ハカイダーはライバルとしてキカイダーと戦い勝利しますが、倒れたキカイダーを基地に連れ帰り、修理させることに..... プロフェッサーギルは、キカイダーを修復させたハカイダーに対し、光明寺の脳がハカイダーを支配しつつあることを悟り、脳を取り出させようとします。 間一髪でハカイダーはキカイダーに動力を入れ、キカイダーはギルを人質に光明寺博士の脳を体に戻させます。 博士の救出に成功するジローは基地を脱出!! 一方、キカイダーに基地を破壊されたギルは使い物にならない肉体を捨て、ハカイダーの体に自分の脳を入れることになります。 他の幹部達の脳も使いハカイダー4人衆として復活したプロフェッサーギル。
 
 これで自分の良心回路も完全な物になると喜んでいたジローですが、意識の戻った光明寺博士に良心回路の記憶は無くなっていました。 設計図を隠した場所を博士に問いただしますが、設計図はジローに持たせたギターの中に..... いつも肌身離さずジローと共に苦楽を過ごしたギターですが、ハカイダーに襲われた際、ジローのギターは燃えてしまっていました。 もはやジローは完全な良心回路を手に入れることは無くなってしまったが、自分を成長させる事により克服することを選択します。 そんなジローに博士はミミズク寺行くことを進め、最初に造っておいたイチローと出会うことになります。 戦闘形態では01(ゼロワン)となるイチローは良心回路を持たず、悪に利用される事を恐れ恩師である風天和尚に預け隠されておりました.... そこに逃げてきた女性と子供、追ってきたのは何とハカイダー四人衆。 子供に用があるとの事だが、理由はギルが自分の子供アキラに隠した最終兵器である「ジャイアントデビル」の設計図を奪取する為でした。 

 そんな時、新たに現れた人類の影の組織「シャドウ」は強く、同じく最終兵器の設計図であるアキラを奪うべく襲い掛かります。 ハカイダー四人衆の集合体「ガッタイダー」もシャドウにやられていしまいハカイダー1人となってしまいます。 シャドウはまんまとアキラを連れ去り、敵の作戦にハマッたイチローはジローに恨みを抱き、二人は離れてしまいます。 シャドウは設計図を元にジャイアントデピルを完成させるが、中央制御部はもう1人の子供であるルミに隠されており、ハカイダーはシャドウからアキラと取り返すべく、イチローと手を組む事にしました。 しかし上手くいかず、研究所へ向かいジローとジローが造った零と再開し4人でシャドウに戦いを挑みます。 その後、良心回路を持ちウソをつけない性格を逆手にジローはシャドウと交渉し、まんまとアキラを取り返しました。 そこへ現れたのは、シャドウの分裂組織から派遣されたミエ子(ビジンダー)はハカイダーと手を組みジロー達の前に現れます。 ビジンダーは相手の電子回路を破壊する能力があり、イチローはまんまと電子頭脳を破壊されてしまいますが、その混乱の隙にハカイダーは子供二人をつれジロー達の前から姿をくらまします。

 物語終盤、ジローに恋心を抱くビジンダーも加わり2人の子供達の救出へ向かいますが、ハカイダーが完成させた最終兵器により捕らわれてしまいます。 4人はハカイダーによって服従回路を組み込まれ、良心回路を持つジロー以外はハカイダーの手下としてアーマゲドンでシャドウを壊滅します。 そこへウソをつけないはずのジローが現れ、兄弟であるイチローと零、仲間として戦ったビジンダーを次々と破壊してしまいます。 不完全ながらもウソもつけない良心回路とハカイダーに組み込まれた服従回路。 善と悪の心を持つことにより、仲間にウソをつくことも兄弟を殺すことも出来ると言い、ハカイダーとの最後の戦いになり、ジローは勝利します。 ジローはハカイダーに対し「おれはこれで人間と同じになった。 だが、それとひきかえにおれは・・・・これから永久に"悪"と”良心”のこころのたたかいに苦しめられるであろう・・・・」と話し、ジローの言葉を聞いたハカイダーは倒れていきました。 人間の姿で涙を流すジロー..... 場面はピノキオの絵本に戻り、ピノキオが人間なる場面が描かれており、「だがピノキオは人間になって、ほんとうに幸せになれたのだろうか・・・?」と書かれ、読者に問いかけながら作品は終わりとなります。

 特撮のキカイダーと違い、ジローの葛藤がメインの作品ですが、最後まで読みきった時に涙が止まらなかった事は今でも忘れません。 良心を持たないまま、命令だけに従事しているのが良いのか、また良心があり優しさだけあれば物事は上手くいくのかと考えさせられました。 またジローへの感情が入りすぎてしまった事もあると思いますが、奥の深い考えさせる作品だと思っており、石ノ森章太郎作品の中で、私はこの作品が一番であると今でも思います。
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