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いよいよ明日、2015年のル・マン24h耐久決勝レースが行われます。 [レース関係]

 今週も1週間が早い....

 今週末、いよいよル・マン24h耐久レースの決勝が行われます。

 今年のル・マン、2014年の年間チャンピオンとしてゼッケン「1」を引っさげて挑むトヨタを筆頭に、近年のル・マンを含む耐久選手権で絶対的強さを魅せ付けてきた王者アウディ、昨年の最終戦で久々に優勝を果たしたポルシェ、そして久しぶりに復帰となる日産の4メーカーが、LMP1-Hybridクラスで激突します。

 2015年シーズンは再参戦2年目となるポルシェが強さを発揮、トヨタ、アウディ共にポルシェの速さには驚きを隠せないと思います。 また日産は開幕から2戦を欠場し、ル・マンに照準を合わせておりますので、ぜひ注目したい所です。 今回のル・マン、やはり期待する点は、トヨタが勝利する事ができるか!! そこに注目です。
 
 昨年、悲願のチャンピオンを獲得したトヨタですが、ル・マンでは未だに勝利する事が出来ておりません。 チャンピオンを獲得した事で、チーム、ドライバー共にル・マンでの勝利に力を注いでおります。 しかし、ドライバーの中嶋一貴が第2戦の予選でクラッシュ。 脊椎の一部を負傷し、ル・マンの出場も不可能かと思われましたが、驚異的な回復力でル・マンのテストデーに復帰。 復帰したテストデーでも、その速さに衰えがない事を強烈にアピールしました。

 決勝に先立ち、予選が行われましたが、3回の予選を終え、今年のル・マンで圧倒的な速さでポールを獲得したのはポルシェ・ 919 Hybridを走らせた18号車でした。 2位も同17号車、3位にも同19号車となり、上位3台はポルシェが独占です。 それに続くマシンとして、4位から6位までをアウディ・R18 e-tron quattroの8号車、7号車、9号車がそれぞれ続き、7位はトヨタ・TS040 HYBRIDの2号車、8位に同1号者が続きます。 久々のル・マンの予選を終えた日産・GT-R LM NISMOは12位に22号車、13位に23号車、15位に21号車となっております。
 
 大きく分けて4クラス、56台で行われる24時間レース.... LMPクラスとLM-GTEクラスが入り乱れてのレースは醍醐味があります。 その頂点のLMP1クラスでは、幅広いレギュレーションにより、4大メーカーのマシン達はどれも特徴が違います。

 前年チャンピオンであるトヨタのTS040 HYBRID、3.7リッターNAのガソリンエンジンを採用。 ハイブリッドのシステムにはスーパーキャパシタを組み込んだマシンです。 ハイブリッドのシステムにより、一時的に四輪駆動での走行が可能。 加速時、四輪駆動は非常に強力な武器になります。 回生エネルギーをキャパシタ(コンデンサですよね)に蓄える方式を採用したのは、容量の小ささよりも大電流の充放電が行える利点で決めています。

 トヨタに王座を奪われるまで、絶対的な強さを魅せていたアウディ、R18 e-tron quattroは4.0リッターターボのディーゼルエンジンを採用。 ハイブリッドのシステムがフライホイール式蓄電システムを採用。 その名の通りで、回生エネルギーでケース内に収められたフライホイールを回し、運動エネルギーとして保存させるシステム。 quattroの名称から分かる通りで、ハイブリッドのシステムにより、一時的に四輪駆動での走行が可能。 構造自体は簡単なシステムなのですが、フライホイールの形状やジャイロ効果の問題をクリアする必要があります。 また4メーカーの中で、唯一ディーゼルエンジンを使用。

 今年のポールを獲ったポルシェ、919 Hybridは2リッターシングルターボのガソリンエンジン、ハイブリッドのシステムにて一時的に四輪駆動での走行が可能。 シングルターボを装着し回生エネルギーはリチウムイオンに蓄電するシステムを使用。 4メーカーの中では、一番小さい排気量での参戦となりますが、ポールポジションを獲得する程の速さを持っています。 24時間を走りきるだけの耐久性があるのか、見どころです。

 今年復活の日産、GT-R LM NISMOは3リッターツインターボのガソリンエンジン、ハイブリッドシステムには機械式フライホイールを採用しており、機械式ゆえにエネルギーの取り出しはアウディの方式よりも良いとの事。 一番の注目点はフロントにエンジンを搭載し、駆動も前輪駆動。 空力の観点からFFの方式を採用したと事ですが、ハイブリッドのエネルギーも前輪に使用するとの話です。 FFなので、回生エネルギーはリアに使用と思っていただけに驚きましたが、リアへのエネルギー放出が出来るようになっているとの話もネットの噂で書かれておりました。

 これだけ多種多様な車が同じレギュレーションで走りますので、面白くない訳がありません。 単純にマシンの速さだけではなく、燃費と耐久性が大きな要素となってきます。

 いよいよ明日、83回目のル・マン24hレースの決勝が行われます。 気持ち的には日本メーカーの優勝を期待しておりますが、心のどこかにポルシェが強かった時代の再現を、実は期待していたりします....

 明日は決勝レースをCSとPCで生観戦予定.... お菓子と飲み物を大量に用意しなければ!!
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楽しく生きよう

MINERVAさんもルマン好きだったんですね。
私は今年レース日はアクしておらず、この記事を見てもうそんな時期かと思った次第です。

長いけれどもスプリントレース化した24時間、もう少し長く走らせても良いように思うようになりました。
またが化石燃料以外のレーシングカーでレースしてもらいたいとも思っています。
by 楽しく生きよう (2015-06-13 07:49) 

MINERVA

楽しく生きよう さん
そうですよー、耐久レースも大好きです。
最近の耐久レースはスプリントレース化が全体に進んでおりますが、現役のF1ドライバーも驚くほどの速さです。
ル・マン24hと言えば、約6kmの直線があった時代が懐かしいですね。
夢の時速400km.... ザウバーが達成した時には、ユーノディエールが直線だった最後の年での記録でした。
今のル・マンには、環境技術を搭載する特別枠「ガレージ56」が設定されており、昨年は日産が電動レーシングカーで参戦しておりましたよ。
by MINERVA (2015-06-13 14:29) 

desidesi

やっぱりポルシェが強いのかな〜?
ルマンもハイブリッドの時代なんですね〜♪ (๑◔‿◔๑)
by desidesi (2015-06-14 06:17) 

MINERVA

desidesi さん
今年のル・マン、12時間を経過して、ポルシェがトップですね。
アウディもそれに続いておりますが、トヨタはクラッシュ等の影響もあって、トップグループからは遅れてしまっております。
ル・マンでのハイブリッドの導入は2011年からですが、実際には2012シーズンから採用されておりますよ。
by MINERVA (2015-06-14 09:49) 

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