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私の心に残る、大好きなアニメ「無敵超人ザンボット3」 [アニメ]

 昨日は大雪にならず、良かったです。

 ブログにも少しずつですが、慣れてきました。 今日は私の心に残る、大好きなアニメを書きたいと思います。

 『機動戦士ガンダム』は本放送から現在まで大好きな作品なのですが、心に大きく残る作品としては、『無敵超人ザンボット3』です。

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※追記で写真を入れましたが、「無敵超人ザンボット3」は2018年に40周年を迎え、Blu-ray BOXが発売されました!!

 監督はガンダムで有名な富野喜幸(現・由悠季)氏ですが、それまで観てきたアニメとは全く違いました。

 本放送も観たのですが、まだまだ幼い年齢だった事もあり、主人公達の搭乗メカの合体シーンが格好良く好きでした。 確かに好きだったのですが、年を重ね再放送を観た時に受けたストーリーの衝撃はそれまでの格好良いとは全く違ったものでした。

 最後まで書いてしまいますのでネタバレになりますが、ストーリーは簡単に言いますと.... ガイゾックを名乗る宇宙人に母星を滅ぼされ、生き残ったビアル星人の人々は脱出し、自分達が住む事の出来る地球に逃げ着つきます。 その末裔である神ファミリーの前に、母星を滅ぼしたガイゾックが現れ、今度は第二の母星となった地球を滅ぼす為、襲ってきます。

 母星を滅ぼされ、今度は地球に攻撃を行うガイゾックから地球を守る為、先祖であるビアル星人の進んだ科学技術によって作られ残した兵器で戦いを挑む神ファミリー。 神ファミリーは3つの家族となった末裔達(神家・神江家・神北家)の合計15人と勝平の愛犬1匹、そして各家族達が乗り込む移動要塞(ビアル1世・ビアル2世・ビアル3世)と各移動要塞ごとに格納されている機体(ザンバード・ザンブル・ザンベース)のみでガイゾックへ戦いを挑みます。

 移動要塞が合体する事により恒星間移動要塞兼移民基地「キングビアル」へ、そして3機の機体が合体する事により「ザンボット3」となり敵のメカブースト達と戦います。 ザンボット3へ搭乗し戦うのは、各家族の子供達である、神勝平(+愛犬である千代錦)・神江宇宙太・神北恵子の3人+1匹。 操縦には若い反射神経が必要とされ、来るべき時に備え睡眠教育により初めてでも、機体の操縦が可能な状態となっていました。 

 襲ってきたガイゾックより地球を守るため立ち上がった神ファミリー、しかし異星人の末裔である神ファミリーのせいで地球は襲われていると噂が立ち、守るべき地球人からも迫害されてしまいます。 昨日まで友人・知人だった人達からも「お前達のせいだ、地球から出て行け」と言われ、孤立してしまう神ファミリー.... 迫害されながらも、地球を守りたい思いで戦う神ファミリーの姿を見る事によって、彼らへの偏見も少しずつ理解されていきます。 

 人々の思いは神ファミリーの力となり、ガイゾックとの激しい戦いは繰り返されていきます。 しかし、理解してくれた友人達やその家族達も、敵の攻撃や卑劣な手段として人間爆弾にされてしまい、次々と死んでいきます.... 「ブスペア」の一人、アキに至っては主人公である神勝平に救助され、神ファミリー達の移動基地であるキングビアルへ行ったまでは良かったのですが、人間爆弾として自身の体内に埋め込まれている爆弾の存在も知らず、一人でいた勝平の部屋で爆弾が爆発し悲惨な最期を遂げてしまいます。 爆発による煙を眺める勝平の頭上に、衣服の切れ端が舞っています。 それは、着替えの為にアキに渡した、自分のパジャマの破片でした....

 物語も進み、ガイゾックとの決戦の為に宇宙へ出た神ファミリー、愛する家族が戦いの中、一人、また一人と死んでいきながら決戦は進みます。 恵子の祖父である兵左衛門と勝平の祖母である梅江はキングビアルの合体を解き、ビアル2世でバンドックへに特攻し戦死します。 その後、女性と子供、勝平の良き友人となった香月等は脱出カプセルで地球へ帰還する事になりました。 次々に射出されるカプセル達.... そこへガイゾックが出現、愛する妻達を守る為、勝平の父である源五郎はビアル3世で敵へ特攻し戦死します。 無事に地球へ帰還を果たした妻である花江、源五郎は通信機を通して最後の会話を交わすことが出来ました。 そして、ザンボット3も敵との戦いで傷つきます。 敵の本体との最後の戦いでは、損傷したザンボット3からザンバードだけをコンビネーション・アウトさせます。 驚く勝平を残し、宇宙太と恵子は残った機体でバンドックへ特攻しイオンエンジンを自爆させ戦死。 残されたザンバードはザンボエースへ変形し、宇宙太と恵子の思いを胸にバンドックへ突入!! 次の瞬間、敵の攻撃にて足のコックピットが被弾、愛犬である千代錦も犠牲となりました。 そして、残されたのは勝平を含め、ビアル1世に残った宇宙太の父と恵子の父、そして勝平の兄のみとなりました.... 

 ガイゾック本体と対峙した勝平、その姿は巨大な脳の形をしているが、その正体はガイゾック星人によって作られた知的生命体「コンピューター・ドール第8号」だった。 母なる星であるビアル星を滅ぼし、そして第二の母星である地球を襲ってきた目的とは何か.... それは、宇宙の平和を破壊する考えを持つ者が現れた時、平和を破壊する者をを滅ぼす為に作られたとの事だった。 衝撃の事実を知った勝平、敵本体と思っていた「者」は、作られたコンピューターであり「物」であった....

 勝平へ問いかけるガイゾックは「憎しみ合い、嘘をつき合い、我が儘な考え.... まして、仲間同士が殺し合うような生き物が、良いとは言えぬ。 宇宙の静かな平和を破壊する。 我は、そのような生き物を掃除するために、ガイゾックによって造られた。」と勝平に話をした上で、「神勝平.... 本当に、家族や親しい友人を殺してまで守る必要があったのか。 悪意のある地球の生き物が、お前たちに感謝してくれるのか。 地球という星が、そのような優しさを……?」と質問が投げ掛けます。 そして最後の言葉を伝えながらガイゾックは爆発しました。

 かろうじて助かった勝平、ただし敵のバンドックごと地球に落ちていくザンボエース....一人になるまで戦った勝平を救う為、カプセルで一部の家族(子供や女性・勝平の仲間達)を地球へ脱出させたあとの神ファミリーの乗るビアル1世は減速の為に船体をザンボエースを載せたガイゾックの船体下に潜り込ませ、勝平を助ける為に摩擦熱で機体は爆発し消失してしまいます。 兄の「勝平、お前だけでも生きろ!!」が心にグサリと刺さります。

 たった一人で地球へ落ちてきた勝平、多くの仲間や家族を失った勝平、地球の人々や脱出した仲間達は勝平が戻って来る事を待っていた.... 香月とミチが勝平の寄り添い、そこへカプセルで地球へ帰還した母達を含め、多くの人々が集まり勝平が生きている事に喜ぶ姿が描かれます。 そして、戦いに疲れ、意識を失っていた勝平.... ラストシーンは意識が戻り、勝平が目を開いた場面で画面がホワイトアウトしエンディングへ.... 

 この作品が「皆殺しの富野」と言われる元になった訳ですが、何とも重い内容です。 そして、最終回で敵に告げられた真の「理由」を知った時、「正義」と「悪」とは何なのかと考えてしまいました。 余りに衝撃的な敵の問いかけと、ラストシーンを観た時に、自然と涙が流れた事の驚きを超える作品は、今この年齢になっても現れません。

 ガンダムにも根底には同じ物がありますが、この作品が私の中での最高傑作となり、この作品を超えるとすれば、やはり富野監督が今後製作される作品ではないかと思っております。

 当然の事ながら大変有名な作品ですので、知らない人は殆どいないと思います。 もし観た事が無い人がいましたら、是非一度ご覧ください。

 しかしね.... 勝平が地球に落ちてきた後、最初に駆けつけた香月とミチ。 戦いの疲れで眠る勝平を膝枕しているミチと香月の会話の中で「お前、勝平の事好きなんだろ」と香月に言われ、「私、ブスだから」と答えるミチに対し、「良いじゃねえか!! 俺だって好きなんだ、こいつに惚れてんだ!!」とブスを否定しない香月。 いつもこのシーンを観ると、「香月はひでえ奴だ」と思ってしまいますが、単純な会話の中に激しい戦いの感情が凝縮されていると思ってしまいます。 そう考えると、このシーンは絶対に必要ですよね....

 【追記】 そう言えば、私もたまに観ているバラエティ番組「マツコ&有吉の怒り新党」ですが、番組内のコーナーである「新・3大○○」で「無敵超人ザンボット3」が取り上げられていました。 後からネットで知り、とても驚きましたが、やはりインパクトのある作品だからだと思います。 私が好きな作品に高千穂遙先生が書かれ小説であり、後に劇場版とOVA版が作られた「クラッシャージョウ」シリーズ。 主人公のジョウを含めクラッシャー達が着用している万能服があるのですが、ザンボット3にて勝平を始め神ファミリーが着ている戦闘服のデザインがクラッシュジャケットにそのまま流用されていますよね。 挿絵を担当されている安彦さんがご自身で明言されておりました。 やっぱりデザイン的に優れているからなのかな....

 【2018年の追記】2017年に放送開始40周年を迎え、記念サイトがオープン。 CSのアニマックスにてHD化したザンボット3を放送。 そして、今年はBlu-ray BOXが発売となりました!! 改めてHD化されたザンボット3を視聴し、涙を流す日々ですよ....

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