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「先進技術実証機」から、国産ステルス戦闘機「F3」(仮称)の開発へ行くのか.... [飛行機]

 数日前、ネット等のニュースにて報道されておりますが、政府が現在の戦闘機「F2」の後継機として、ステルス戦闘機「F3」(仮称)を開発する方針を固めたとの話が出ております。

 現在、三菱重工業を中心に製造している試作機ですが、この「先進技術実証機」の機体納入が複数の事情により遅れております。 そんな「先進技術実証機」ですが、この試作機の結果が今回のステルス戦闘機「F3」(仮称)の開発に大きく関わってきます。 初飛行の遅れは「先進技術実証機」の納入が遅れている為ですが、その理由については開発遅れではなく、なかなか興味深い内容でした。

 ニュースで流れた理由として.... 「飛行中に停止したエンジンを再始動する方法が試験で見つかり、安全性を高めるのに有効と判断、実用化に向け検証を続けることになった。」との事でした。

 私が認識している所では、飛行中に停止したエンジンを再始動させる事は「非常に難しい事」であったと記憶しています。 旅客機等の民間機でもエンジン停止は大問題であり、大変な問題なのですが、戦闘機の場合は機体の内部にエンジンが組み込まれている為、再始動に対して非常にシビアな状況らしいですね。 今回の飛行中に停止したエンジンの再始動のアイデアが有効かつ信頼性の高いものであるならば、民間への転用も含め強みになると思います。

 以前、デアゴスティーニのF-2Aの感想を書いたときにも触れましたが、米国から横槍を入れられた挙句、機体の大型化に対しての再設計についても、ベースのF-16を製造するメーカーからイチャモンをつけられました。 

 今回、「F3」(仮称)を開発するとの報道により、水面下では米国からの圧力が相当あると予想されます。 また、日本では最新鋭機に搭載するに見合うエンジンを開発する事は出来ないと言われ続けておりましたが、「先進技術実証機」に搭載予定のエンジン開発に続き、「F3」用の「ハイパワースリムエンジン」開発にもメドがついたとの話です。 15トン級のエンジン開発が軌道に乗れば、「純国産」の可能性は非常に高くなります。 

 機体のみを考えた場合、日本の技術レベルは「純国産」で開発可能なレベルに達していると言われております。 しかしながら、強力なエンジンを開発する事が出来なかった為、エンジンのみを購入したい日本に対しての回答が「日米協同開発」でした。 しかし、上記の様に開発の方向性が示された事により、「自前で全て調達します」と言えますので、技術者の方々には朗報としか言いようが無いですね。

 とまあ、ここまで頭の中で考えておりましたが、本当に「F3」の開発がスタートされるのか現段階では全く分からない状況なんですよね。 話題が期待へと変わり世論として後押しする位にまで行けば良いのですが.... まずは「先進技術実証機」の初飛行のニュースが聞ける日を指折り数えつつ、大きな期待を持って「F3」へ繋がる成果が出て貰いたいです。
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